成功のあり方は千差万別にせよ、ほとんどすべての人が何らかの形で成功したいと思っています。
出世したい、好きなこと付き合いたい、英語がペラペラになりたい、痩せたい、とにかくお金持ちになって会社を辞めたい、FIREしたい、有名になりたい、尊敬されたい、、、
そんな気持ちを持ちながらも、人は2つのタイプに分類されます。
矢沢風に言えば、「やるか、やらないか」です。
成功するには努力する必要がある、と頭ではわかっていても、なかなか行動が伴わない人が9割以上なのです。
「ダイエットは明日から」と決意して、三日坊主を死ぬまで繰り返すタイプが9割以上なのです。
客観的に見れば、こんな不合理なことがなぜ起こるのかという感じですが、不合理が日常茶飯事だからこそ人生は面白いのであります。
目次
努力できない原因1 成功するのが怖い
これはよく言われることですが、心理学用語で成功恐怖理論というのがあります。
長年の心理学の研究成果によれば、人は一般に、無意識的に成功に対して恐れを抱き、かえって成功を回避しようとする心理を持っているらしい。
この心理に陥るプロセスも様々でしょうが、例えば「現時点で自分が成功するにふさわしい努力や才能を持ち合わせているか?」という自問自答をした時に、
大抵の場合は「No」ということになるわけです。
そうすると、そんな私には思い描いた成功などは夢物語だと勝手に規定してしまい、自ら努力の機会を放棄してしまう、ということが考えられます。
あるいは、すでに努力はしていて、理想的な状態までもう一歩、というところにある人が、本当にあと一歩のところでいつも躓いてしまう、ということもあります。
これはやはり「嫉妬されないか」とか、「周囲は自分の成功を受け入れてくれるだろうか」とか、「成功してもかえって重圧を受けるだけじゃなかろうか」とか、
余計なことが頭をもたげてしまって、成功している自分というものを心から受け入れられない、愛せないという状態になっているものと思われます。
こういう心理に陥ってしまう人は、特別ではないのですが、特に日本人に多いように思います。
この克服にはやはりアングロサクソン流のポジティブマインド、前向きな心が非常に重要になります。ほとんど自己催眠に近い荒行が必要ですが、
なんのことはない。すでに成功という理想を欲しているのに、それを自ら放棄してしまうという自己洗脳にすでに陥っているわけですから。
努力と成功の度合いが正比例に近いカーブを絵描く方は、自己肯定感が高い傾向にあります。そういう人にとっては失敗は失敗ではなく、極めて重要な学びのプロセスなのです。
そういう心持ちで取り組むことができれば、成功した自分も心から受け入れることができるでしょう。
努力できない原因2 やる気が出ない
やる気スイッチという言葉があります。昔何かの受験塾のCMで多用されました。
しかし現在までのところ、やる気スイッチなるものは科学的には発見されていないようで、もしあなたが、「私のやる気スイッチはこれだ」と思っていても、
それは盛大な勘違いと思ってよろしい。
しかし、これまでの研究によれば、いわゆる「やる気」を出すのに最も効果的な方法は統計的には、「実際に何かにしかかること。やり始めることである」ということです。
ダイエット英語の勉強など特にわかりやすいですが、これまで英語を勉強してこなかった人にとって、200語程度の英文を読むだけでも、白髪が1本生えそうなストレスにさらされる(と思っている)はずです。
こういうハードルは、一度超えてしまうとなんのことはないのですが、実際に取り掛かる前はやはり頂上の見えない絶壁を登らせらるような錯覚に陥ってしまう。
しかし登り始めてみれば、案外目の錯覚ということもあるのです。
努力できない原因3 仕事が忙しすぎる
成功を欲する人は大抵の場合、仕事をしています。家事労働も含みます。
原因1の成功恐怖理論から、成功のための努力を惜しんで、目の前の仕事に熱中し、かえって成功から遠ざかるという不合理が世界中至る所で繰り広げられています。
そういう理由でなくても、成功欲の強い人は、仕事をないがしろにできない、また成功していない自分の最後の拠り所として、会社から頼りになる存在、
なくてはならない存在になろうと、仕事に懸命に打ち込む人が多い。
結果として、毎日帰りは10時過ぎ。生活に必要な食事や風呂などを済ませばもう日付も変わろうとしている。
「俺だって人間だ。メイウェザーのようにはなれない。休養も大事だ」などと言って、スマホをいじり、NetFlixを見て一日を終える。
その繰り返しになってしまうのであります。
こういう人は、特にサラリーマンを想定して言いますと、仕事を「オフロードできない人」が非常に多いと思われる。
自分で仕事を抱え込んでしまって、他の人、業務委託でも派遣でも部下でもできる仕事をいつまでもへその緒のように大事にして離さない。
事業で成功しようという人にとってこういう状態、性質は致命的で、人に任せることができない人は決して社長にも経営者にもなれません。
努力する時間とプライベートの休養時間を確実に確保するために、仕事のクオリティには目をつぶって、人に仕事を丸投げするという訓練をする必要があります。
訓練と言いましたが、ここで重要なのはパラダイムシフトでして、これまで人生の主だった「仕事」を第二番目の優先事項にして、
本当の意味での成功に向けた努力に費やす時間を第一優先事項とすれば良い。
そうすれば、会社の仕事なんてやってられなくなります。「こんなこと俺がする必要あるか?」と自然に思えてくる。そうすると部下に仕事を任せざるを得なくなる。
部下のモチベーションも上がり、部署のパフォーマンスも高くなり、あなたの管理職としての評価も爆上がり、、、という好循環が生まれる。
あなたは空いた時間で本当の自分に近づく努力をする。だんたん成功してもいい気がしてくる。もはや成功を恐れない自分がいる。
ここで述べたことは極めて当たり前のこと、みんなが一度は読んだことがある教訓ですが、容易に実行することができないものです。
人生を変えたいのであれば、これを機にもう一度変わるための挑戦をしてみてはいかがか。
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